初心者でも介護付有料老人ホームを運営できる
A養護への措置の実施者であるS区が、Pと妹にS区内のS特養を紹介して同意が得られ、S特養への入所準備が進められた。
具体的には3月初旬、アセスメントのためにS特養から職員が来所、P本人とA養護の職員に面談して施設サービス計画を立てた。
これに基づき、Pは3月未にS特養へ入所した。
投薬のコントロールは試行錯誤だったが、昼夜逆転は次第に減失し、状態は安定しつつある。
また、はじめは抵抗の強かったPだが、デイサービスセンターのスタッフの丁寧な対応で次第に抵抗感も薄れ、問題なく適所するようになり、併設された施設のショートステイも利用するようになった。
Cの介護疲れ解消には成果があがった。
福祉機器の導入や巡回入浴や配食サービスの利用を図り、緊急時のみだが親族の従介護者を確保し訪問介護も利用するなど、支援体制が整ってきたことで、Cには余裕ができてきた。
SWの心理的なサポートも手伝って、拘泥していた母子関係もより客観的にみられるようになり、ストレスにも少し上手に対処できるようになった。
しかし、Pの痴呆症状は漸次重くなり、時々Cが誰なのかわからなくなる。
また、余裕ができたとはいえCも高齢者であり、現在の生活を維持するだけではPとC両者のQOL向上は望めなかった。
幸い、近隣に新設の痴呆性高齢者グループホームができたことから入所することになった。
Pは、家庭的な雰囲気のなか少人数で暮らせるグループホームにすっかりなじみ、わずかとはいえ自宅にいるときよりADLも向上した。
また、自分自身の生活を楽しめるようになったCが、時々Pを訪れるなど、別居交流も上手くいき、両者のQOLはかなり向上したといえる。
歩行は自力にて可能だが、たまにふらつきがみられる。
食事はお箸にて自力摂取可能であるが、前かがみで食べるため食べこぼしが多く、エプロンを使用している。
排滑はほぼ自立で失禁はほとんどなく、清潔保持の為に定期的に清拭を行っているのみである。
入浴は水曜日・土曜日に一部介助にて入浴している。
手の届く範囲は自力にて洗身が可能であるが、頭髪や背中など洗いにくいところは介助が必要である。
着脱は基本的に自立だが、重ね着などの着衣失行があるため、衣類を準備し着衣を見守る必要がある。
視力は白内障を患っており、眼鏡使用しているがよく見えていない様子。
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